研究課題/領域番号 |
17K12079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
長尾 式子 北里大学, 看護学部, 教授 (40396700)
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研究分担者 |
門岡 康弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (50404330)
浅井 篤 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80283612)
坂元 眞由美 (川島眞由美) 園田学園女子大学, 人間健康学部, 教授 (10437444)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 臨床倫理 / 倫理コンサルテーション / 臨床推論 / 倫理推論 / 能力評価 / 臨床倫理判断 / 臨床倫理支援 / 倫理支援 / 臨床判断 / 倫理判断 / 臨床倫理推論 / 倫理コンサルタント / 臨床倫理支援者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、倫理支援を担う者の能力について(1)臨床及び倫理推論に基づく判断の構成要素を探索的に明らかにすること、(2)臨床及び倫理推論に基づく判断の尺度を開発することである。 2018年度-2019年度は、各医療専門職が教育している臨床推論がそれぞれ特徴があることを受けて、臨床推論、倫理推論、臨床倫理推論に関する文献レビューから、臨床倫理判断の構成要素を検討した。医療従事者が倫理的問題事例について議論する際の視点や論点について分析し、倫理支援者の能力尺度の開発に向けて構成要素を検討してきた。 2020-2022年度は、尺度構成にむけた質問紙を作成し、調査の年度であったが、コロナ禍で予定していた調査の実施ができなかった。しかし、医療倫理系学会等で臨床倫理支援活動を行う病院や地域が普及していることを概観することができ、普及を受けて倫理支援を担う者同士、議論する機会が増えた。また、特定機能病院で臨床倫理支援を担っている者との交流を通して、倫理支援者に求められるスキル、知識、専門性について、情報・意見交換することができた。これらの情報・意見交換をもとに、医療現場で倫理支援があることのメリット、デメリットなどを検討することで、倫理支援の専門性、臨床推論、倫理推論、臨床倫理の概念について見識を深めることができた。再度、国内外の関連する文献を再レビューを行い、2019年度までの概念を再レビューから再考し始めた。臨床倫理支援の論文から能力を、知識、スキルで分類し、専門性の枠組みを検討している。また、臨床推論については国内外の書籍から要素や枠組み抽出を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
度重なる新型コロナウイルス感染症の拡大の程度に応じて、本務である講義、演習、実習を対面で行い、新型コロナウィルスの拡大防止、予防をしながら通常の教育に戻す対応に追われてしまったことから、研究活動に十分時間をとることができなかった。共同研究者も同様の状況であったことから、研究の進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、文献再レビューと臨床倫理支援をになう者の視点から臨床倫理判断の構成要素について共同研究者と協議し、臨床倫理支援者の能力、専門性について省察する。そして、能力評価の枠組みについて検討し、質問紙を作成する。そして、臨床倫理支援者を養成する研修を企画運営している学会等に協力を得て、パイロットスタディ、本調査を行う予定である。
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