研究課題/領域番号 |
17K12083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
習田 明裕 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (60315760)
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研究分担者 |
大庭 貴子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (90803099)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 臓器移植 / 看護 / 倫理的課題 / 倫理的実践 / モデル / 倫理的問題 |
研究成果の概要 |
臓器移植看護の質向上に資する研究として、臓器移植医療を担う看護職の倫理的問題を明らかにするとともに、ドナー、レシピエント及びその家族への安全かつ人権を尊重した看護を自らの責務として提供する基盤となり得る倫理的実践モデルの構築を目的とした。 文献レビューにて倫理的課題を抽出し、臓器移植に携わった経験のある看護師及び移植コーディネーターを対象に面接調査にて質的に検討した上で、質問紙調査を行い量的に検証した。 それらを基盤に医師も含めた移植チーム内でモデルの検討を行い、さらに米国の移植に携わる看護職にもヒアリング調査を行いモデルの妥当性や活用性について検証をした上で、最終的に倫理的実践モデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植医療に関わる看護職は、多様で解決困難な倫理的問題に対する道徳的推論と意思決定、さらにそれに基づく倫理的実践能力が求められる。そのためには、移植医療に関わる看護職個々の倫理的判断能力の向上が必要である。 さらに移植医療は、誰かの犠牲の上に成り立つという特殊性があり、そうした点も踏まえた倫理的判断が必要となるが、看護職のもつ倫理綱領にはこうした点を想定した立ち位置での記載はなく、移植看護における看護倫理的な観点は脆弱と言える。 本研究で構築された倫理的実践モデルは、そうした看護職が抱く迷いや葛藤、苦悩に対して「倫理的実践の道しるべ」となることが期待され、その意義は大きいと考える。
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