研究課題/領域番号 |
17K12089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
小西 美和子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60295756)
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研究分担者 |
藤原 史博 姫路獨協大学, 看護学部, 講師 (00584210)
増野 園惠 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (10316052)
徳原 典子 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (30755830)
畠中 易子 大手前大学, 国際看護学部, 講師 (80614586)
神田 知咲 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 客員研究員(研究員) (90613802)
山岡 千鶴 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (00876807)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 生活を見通す能力 / 在宅療養支援 / 熟練看護師 / 能力の獲得過程 / 患者の生活を見通す能力 / 獲得過程 / 生活を見通す / 在宅支援 / 看護師 / 臨床看護師 / 能力開発モデル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、臨床看護師の生活を見通す能力とその能力の獲得プロセスを明らかにし、能力開発をめざしたモデルの構築である。看護学において本研究の学術的な特色、独創的な点、予想される意義として、生きていく営みである「生活」の視点をもって〝人〟をみる能力の強化することにある。また地域包括ケア時代に十分対応できうる看護師の育成にきわめて重要な意味をもつ。 令和5年度に実施した内容として、平成29年~平成31年に実施した16名のエキスパートナースへのインタビューデータの再分析を入念に行った。その成果として、在宅療養支援を円滑にするための熟練看護師の生活を見通す能力には、【患者像をふくめた将来の生きざまを過去と絶えず対比させながら査定する力】、【常に患者に関心を向けて、自らが能動性を発揮し査定し続ける力】という2つの大カテゴリーが生成された。熟練看護師は、入院時から患者・家族への関心を向け能動性を発揮する軸、在宅への移行ができるかを現在だけでなく過去・未来をふくめて絶えず対比させながら生活する能力を査定する軸を織り交ぜながら、患者の生活を見通していることが明らかとなった。 交付申請書では患者の生活を見通す能力開発モデルの構築に向け、2つのフェーズ、Ⅰ<エキスパートナースの在宅療養支援にむけた患者の生活を見通す能力とその獲得プロセスの構造化>、Ⅱ<患者の生活を見通す能力開発モデルの精錬>を計画していた。実際的にはⅠのフェーズの課題1(質的調査および概念の抽出)、②課題2(概念の精錬)までに至った。今年度の成果は、モデルの中核となる2つの軸が明らかになったことである。このことは、今後の患者の生活を見通す能力のタペストリーモデル開発への一歩となったと考える。
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