研究課題/領域番号 |
17K12098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 名古屋女子大学 (2019-2020) 聖隷クリストファー大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
新實 夕香理 名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (20319156)
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研究分担者 |
太田 勝正 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 教授 (60194156)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 情報プライバシー / 電子カルテ / 表示方法 / タブレット / 患者 / 看護師 / 情報共有 |
研究成果の概要 |
入院した際に、自身の個人情報に対する考えを医療従事者に伝えることができ、知られたくない情報の提供・共有範囲を効果的に決められる模擬的なテンプレート画面を開発した。この中には、知られたくない情報のモザイク化とその解除法についてもわかり易く例示している。これらを表示するタブレットを用いた看護師対象のインタビューを行い、表示文字数の削減、専門用語の平易化、イラストなどの追加などの改良後に、入院患者へのインタビュー調査を実施した。その結果、タブレットに示された質問項目への回答が容易であり、患者が自身のプライバシー上のニーズを表明するための簡便な調査手段として有効であることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者の自己情報コントロール権に主眼をおいた電子カルテの表示方法について患者側の視点や経験に焦点をあてた研究や実証的な取り組みはまだほとんど行われておらず、先駆的な研究である。プライバシー保護と情報共有の両方に配慮できる表示方法を提示することで、医療従事者は患者の知られたくない情報を隠しながら医療上必要になる情報を収集することができ、患者と医療従事者の両者にとってバランスのとれた電子カルテの表示方法の実現につながる。 さらに、本表示方法は、地域医療連携の場においても対象の情報プライバシーへの要望を捉え、保護する方法として応用可能であると考えられるため、社会的意義は極めて高い。
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