研究課題/領域番号 |
17K12106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
力武 由美 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (70514082)
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研究分担者 |
柳井 圭子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60412764)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 社会的正義 / アドヴォカシ― / 全人的看護ケア / ウェルビーイング / エビデンス‐ベイスト / アドボカシ― / 全人的ケア / ウエルビーイング / エビデンスベイスト / フォレンジック看護哲学 / 原理・原則 / 体系 / 人間の尊厳 / 暴力 / 死 / 公平性 / エビデンス-ベイスト / 社会正義 / 人権 / ケア / 敏感さ / フォレンジック看護 / 体系化 |
研究成果の概要 |
フォレンジック看護の実践哲学の体系化を目的として、同看護の創設者Virginia Lynchらを対象として聞き取り調査を行い、データの言説分析結果をもとに最終調査に入る目前でコロナ禍に見舞われ研究計画は完遂できなかった。だが中間的成果として、同看護の実践哲学は、法科学を共通の知識とする他の領域の保健医療主体および法執行主体との協働、犯罪と法的責任が関与する被害者(加害者、被疑者、拘留者を含む)に対する全人的看護ケアの提供、初診アセスメント、記録、検査、証拠採取・保存、法廷での専門家証言による被害者の権利の擁護責任の遂行、人間の安全とウェルビーイングの追求の4つの概念構成を持つことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォレンジック看護の実践哲学は、Lynch氏も認めるように、学術的には前人未到の主題である。本研究がそこに着目し、上述の研究成果を出し得たことは学術的意義がある。また、1996年WHO世界保健総会の「暴力は世界的な公衆衛生上の問題である」との決議にみられる世界的な暴力の蔓延、さらには加速する高齢化および気象現象のメガ災害化による多死社会の到来は、生体・死体を問わず、暴力や犯罪、災害のトラウマを持つ被害者を対象とするフォレンジック看護学の理論と実践を精緻化する哲学を必要とする。フォレンジック看護哲学は社会的正義と権利の擁護責任の追求と全人的看護ケアの提供の支柱となるという点で社会的意義がある。
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