研究課題/領域番号 |
17K12132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
加藤 法子 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20330699)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 看護技術 / 吸引 |
研究成果の概要 |
本研究は看護学生と看護教員の吸引技術の特徴を動作と思考からとらえ、その比較から、経験に基づいた吸引技術の方法を明らかにすることを目的とした。 調査対象は看護学生11名と看護教員3名であった。看護学生と看護教員では、モデル人形の技術に違いがあった。看護学生はモデル人形で経験を積むことでカテーテル挿入時の調整や挿入困難時の対応方法などを身に着けていた。看護教員はカテーテルから感じる感覚から体内の状態や痰の性状を予測し、カテーテル調整を行っていた。また、効果的に痰を吸引できる工夫も行っていた。これらの結果から経験に基づいた吸引技術の方法の新たな視点につながる示唆が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護技術の中でも、侵襲を伴う技術として位置づけられる吸引は、患者にとって苦痛が大きく、適切な技を提供しなければ、気管粘膜の損傷や低酸素血症などを起こしかねない技術である。看護基礎教育においては、モデル人形で実施できる事が卒業時到達目標であるため、新卒の看護師が患者に吸引を実施する場合、吸引の苦痛に加え、経験不足からくる苦痛も生じる事が考えられる。本研究では、経験により得られる吸引技術を動作面と思考面から捉え、経験に基づいた吸引方法を見出すことで、看護教育における吸引技術の向上を目指すものである。これらが明らかとなれば、吸引経験の少なさから生じる苦痛の軽減に繋がることが期待できると考える。
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