研究課題/領域番号 |
17K12200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 富山県立大学 (2019-2022) 宇部フロンティア大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
福森 絢子 富山県立大学, 看護学部, 講師 (30461354)
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研究分担者 |
岩永 誠 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (40203393)
三島 瑞穂 宇部フロンティア大学, 看護学部, 准教授 (60613099)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 過剰適応 / 離職予防 / 尺度開発 / 看護師 / バーンアウト / 職業アイデンティティ / 看護の質向上 / 離職 |
研究成果の概要 |
看護師を対象とした過剰適応傾向尺度を開発し、妥当性の高い測定方法を確立することが本研究の目的であった。看護師の過剰適応傾向尺度は「評価懸念」「承認欲求」「仕事の責任」「自己抑制」「自信のなさ」「自己犠牲」「援助要請の躊躇」の7因子で構成された。各因子は高い内的整合性がみとめられ因子間相関はすべて正の相関を示した。 水澤の成人用過剰適応尺度を用いた基準関連妥当性の検討では「評価懸念」「承認欲求」「自己犠牲」「援助要請の躊躇」の下位因子は従来の尺度と中程度の関連がみられた。「仕事の責任」「自己抑制」「自信のなさ」の因子は、従来の尺度との相関は低く、看護師の過剰適応傾向尺度独自の因子と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護師の過剰適応を調査することは、看護師という医療技術と心理的支援の両方が求められる特殊な職業に関して、学術的に新たな知見を得ることができる。また、看護師に特化した過剰適応尺度の開発により、看護師がセルフケアをしやすくなり、内的適応を高め、バーンアウトなどの心身の不健康を予防することができる。さらに、このことで看護師が外的適応だけでなく内的適応を高めることは安定した職業アイデンティティの獲得につながるため、看護の質の向上という社会的な意義をもたらすものでもある。
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