研究課題/領域番号 |
17K12228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
田中 晶子 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (90424275)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | さする / 背部 / 呼吸 / 脳波 / タッチング / オキシトシン / VAS / 意識症者患者 / 情動 / 呼吸数 / 生理活性物質 / 毛細血管血流 / ふれる / 毛細血管 / 血流 / タッチ / コルチゾール / 側臥位 / 覚醒 / 看護学 |
研究成果の概要 |
意識障害患者への「さする」刺激の研究は、コロナ感染症の影響で対象者の家族から同意を得ることができず実施できなかった。以下は健常者の結果である。安静6分間、背部刺激3分間とし、呼吸数、脳波を測定した。その結果呼吸数は「さする」刺激が「タッチ」刺激よりも有意に増加した(P=0.039)。脳波の「さする」刺激は「タッチ」刺激よりもαが有意に低下した(P=0.011)。VASは両刺激共に刺激前より有意に快方向へ増加した(P=0.007,P=0.0003)。オキシトシンは「さする」刺激が有意に高かった。この事から3分間背部をさすると気持ち良い感覚となり、苦痛軽減方法の一つとしての有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
意識障害患者への「さする」刺激の研究は、コロナ感染症の影響で対象者の家族から同意を得ることができず実施できなかった。しかし今回健常者で実施した結果から、今後だれもが普段実施しているさする刺激を、意識障害患者の背部に3分間実施することにより、意識障害患者にも気持ちの良い刺激となり、呼吸数や脳波が変化する可能性のある基礎的研究が実施できたことは社会的に意義ある成果であったと言える。今後意識障害患者に実施し、健常者と同様の成果がでれば、看護師が意識障害患者へ体位変換を実施する際、3分間さするだけで、意識回復の一助になる可能性のある意義ある研究であると言える。
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