研究課題/領域番号 |
17K12231
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
|
研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
木下 里美 (高野里美) 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60315702)
|
研究分担者 |
高島 尚美 関東学院大学, 看護学部, 教授 (00299843)
星名 美幸 関東学院大学, 看護学部, 講師 (00711996)
小山 裕子 関東学院大学, 看護学部, 助手 (50737509)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | オンコロジーエマージェンシー / がん患者 / 救急受診 / 緊急入院 / がん患者家族 / 支援モデル / がん在宅療養 / 救急外来 / 退院支援 |
研究実績の概要 |
救急外来を受診し入院した「がん患者」の入院に至る経過と退院後の心配事、求める支援を分析した。患者のうち数名は、退院後数日後の緊急入院であり、すでに、前回の退院直前に体調の異変を感じていた参加者が数名いた。入院期間の短縮化に伴い、完全に体調が回復しないまま、退院を迎えざるを得ない状況も考えられるが、患者自身が、早く退院したいがために、症状があることを隠して、退院をしている現状も伺えた。退院が決まった患者に対し、症状がある場合には、躊躇せずに医療者に申し出ることだけでなく、体調を無理しての退院は自宅での病状悪化につながることについて説明を行い理解していただく必要があると言えた。退院後の不安については、自身の身体に関すること以外に、家族に対する不安がみられた。がん患者は将来的に死を見据えていることが影響をしていると考えられた。また、求める支援では、ほとんどの患者が具体的な発言はなく、どのような支援が受けられるのかがわからない状態であることも伺えた。このことから、具体的にどのような支援が受けられるのかを患者が理解できるよう支援していくことが重要であることが示唆された。 在宅療養者に関わりをもつ医療者側からのヒヤリングを開始した。がんで在宅療養中の患者は、在宅での看取りを予定しつつも、急な病状の変化で、救急要請をしてしまう、ホームドクターと連絡が取れないまま、救急搬送され病院で看取るケースが少なからずあることがわかった。今後、在宅療養者とその支援者、医療者からのデーター収集を行い、支援方法を検討していく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、研究協力施設の出入りができない状態が続いたため。
|
今後の研究の推進方策 |
がんの在宅療養者と、在宅療養の支援者および、医療従事者側からのデータ収集を予定している。 また、コロナ禍の影響で、病院でのデータ収集は、継続して困難な状況が続いていることから、前年度より計画をしている量的調査を実施する予定である。
|