研究課題/領域番号 |
17K12277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
岩永 和代 福岡大学, 医学部, 准教授 (40461537)
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研究分担者 |
石橋 曜子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 講師 (70469386)
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
羽場 香織 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90419721)
浦 綾子 福岡大学, 医学部, 准教授 (00526519)
牧 香里 福岡大学, 医学部, 講師 (70280261)
宮林 郁子 清泉女学院大学, 看護学部, 教授 (40294334)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 頭頸部がん / 化学放射線療法 / Quality of Life / 体組成 / 身体組成 / 栄養状態 / QOL |
研究成果の概要 |
頭頸部がんで化学放射線療法を受ける患者を対象にQOL及び身体組成を測定し、57名が研究に参加した。男性49名、女性8名、平均年齢は65.2歳であった。放射線療法は強度変調放射線治療であった。SF36におけるサマリースコアでは、身体的側面、役割/社会的側面は、治療開始前から退院1年後まで国民標準値より低かった。EROTC-QLQ-C30、EROTC-QLQ-H&N35では口腔症状が悪化していた。体組成測定は、生体電気インピーダンス法で行った。BMI、体脂肪率、筋肉量、四肢骨格筋量は、治療終了後に低下し、退院6ヶ月後より徐々に回復傾向となっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の先行研究では、化学放射線療法の有害事象である口腔内症状は、退院後2年も持続しQOLに影響していた。がん集学的治療におけるサルコペニアの意義が注目されているが、栄養障害と二次性サルコペニアは深く関連している。口腔内症状の不調による栄養障害が持続すると、筋肉量が減少し、廃用症候群を発症し、ひいてはQOLの低下をきたす。がん治療終了後の廃用症候群を予防するためには、栄養管理や運動指導といった介入が不可欠である。本研究において、体組成は退院6ヶ月後より徐々に回復していた。回復を促進するためには、口腔内症状緩和を目指した早期介入が必要であることが明らかになった。
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