研究課題/領域番号 |
17K12279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
小浜 さつき 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (20580731)
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研究分担者 |
日高 艶子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (50199006)
西口 宏美 東海大学, 情報通信学部, 教授 (40212120)
宮林 郁子 福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 高次脳機能障害 / 熟練看護師 / 暗黙知 / 自発性低下 / 看護介入 / 看護実践 / リハビリテーション看護 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、高次脳機能障害の一つである自発性低下に焦点を当て、自発性を賦活させる熟練看護師の看護実践を支える暗黙知の解明を試みることにある。高次脳機能障害に対する専門的な知識を有する1名の熟練看護師の実践場面を観察・直後に実践場面を省察し、熟練看護師の介入の意図を分析した。 熟練看護師の看護実践を支える暗黙知の外言語化を試みた結果、「主訴に関心を寄せる態度」「対象のパーソナリティ特性の把握」「コーピング能力」「ケアリング」等の要素が抽出された。また、介入を受けた患者は介入に応答し自発的行動が増加した。今後の課題として現象学的アプローチを導入し、熟練看護師の暗黙知をさらに探求したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「暗黙知」は、高度な実践を支える知識であるが、言語化が困難であると報告される。また、自発性低下の患者の自発性を賦活させる看護実践能力は明確に示されていない。本研究においては、熟練看護師の介入場面の観察と直後の省察を通して、熟練看護師の介入の意図を分析した。研究成果から熟練看護師の実践を支える暗黙知の要素として、患者の置かれた状況に関心を寄せる態度など、一部が言語化されたことは意義ある結果と言える。本研究成果から、自発性を賦活させる看護実践に向けた看護師の教育プログラム構築が期待される。
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