研究課題/領域番号 |
17K12280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
山本 洋行 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (00581175)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん看護 / がん薬物療法 / 副作用 / patient reported outcome / e-PRO / 看護学 |
研究実績の概要 |
本研究は、がん薬物療法(抗がん剤治療)を受ける患者が経験する副作用情報をInformation and Communication Technology(以下、ICT)を活用し、Patient Reported Outcome(PRO)として集積するシステムの開発、臨床応用の検討を目的としたものである。 本年度は、前年度に開発したがん薬物療法における患者報告基準を基に、ICTを活用しWEBサイトでPROを収集できる『副作用メモ入力システム』を開発した。また、この基準における一貫した医療者が適時介入するための基準を多職種(腫瘍内科医、がん薬物療法認定薬剤師、がん化学療法看護認定看護師)と検討し決定した。このシステムでは、患者の受ける療法別に10種の副作用を毎日、0~3の4段階で自己評価できるようにしてあり、各副作用の評価をグラフ化して一目でその変動がわかるようになっている。入力された副作用情報はセキュリティの担保されたクラウドサーバに集約され、管理者(研究者)のみがアクセスできるようになっている。必要時には、すべてのデータをExcel形式で抽出・分析できるようになっているため、患者個人単位ではなく、集合データとして、療法ごとに副作用のPRO視点での発現頻度・時期の分析などに活用できる。 また、インターフェイス等のデザインもよりシンプルかつ見やすいよう工夫した。アプリとしての開発も視野に入れたが、使用するデバイス環境により、それぞれ作成する必要があり、金銭的、時間的なことを検討し、WEBベースでのシステム開発に至った。このことにより、使用するデバイスに関係なく、画面表示を自動調整し一番見やすい形で提供できるようになっている。 来年度は、このシステムの臨床応用に向けて、使用感や臨床での活用などについて評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、システムの開発を行っており、概ね当初の研究実施計画に沿って進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、開発した『副作用メモ入力システム」の臨床応用する前の試行研究として、使用感や臨床での活用などについて評価する予定である。
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