研究課題
基盤研究(C)
三次元加速度センサーを用いて夫婦の妊娠期から子ども誕生後4か月までの、生活リズムを追跡する調査を昨年度に再開した。現在まで4組の対象者に対して、妊娠末期から産後4ヶ月までの 夫婦と新生児の睡眠調査が実施できた。母親の睡眠は、妊娠末期から睡眠効率が80%台と低く、産後1週間に60%台まで下降した。その後、母親の睡眠効率は1ヶ 月、3ヶ月、4ヶ月と新生児/乳児の夜間睡眠時間の延長に伴い回復傾向を示したが、80%台にとどまった。一方、父親の睡眠効率は、母親の妊娠末期から産後4ヶ 月までの間90%前後で推移していた。今後は、夫婦と新生児/乳児の組み合わせで、母親の一日の睡眠・覚醒の周期を視覚化し、母親の睡眠確保に向けた対策を提案する。
2: おおむね順調に進展している
昨年度から再開した3次元加速度センサーによる睡眠調査は、夫婦と子ども三者から研究協力の承諾を得る必要があり、調査方法の煩雑さを減らす必要があった。その内容としては、調査項目の精選と機器の受け渡しなどの調整であった。これらの問題は、一つづと解決してきており、現在新たな対象者のリクルートをしている。
研究対象者10組を目指し、縦断的に夫婦と子どもの睡眠の変化に関するデータを収集する。データ収集の煩雑さを解消する試みとともに、縦断的なデータ収集のプロセスにおいて、研究対象者との連絡体制を強化することで、研究参加しやすい状況を作り出すようにする。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件)
Sci Rep
巻: 11 号: 1 ページ: 3028-3028
10.1038/s41598-021-81970-6
120007042186
with NEO
巻: 33 ページ: 672-682