研究課題/領域番号 |
17K12284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 岩手保健医療大学 |
研究代表者 |
江守 陽子 岩手保健医療大学, 看護学部, 教授 (70114337)
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研究分担者 |
川野 亜津子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10550733)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 社会経済的地位 / 健康格差 / 母親の健康 / 育児ストレス / 健康関連QOL / 質問紙調査 / 記述統計的横断研究 / 女性 |
研究成果の概要 |
社会経済的地位(SES)が育児中の女性の健康関連QOL、育児ストレス、主観的幸福感とどのような関連があるかを調査した。1~3歳未満の子どもを保育園に預けている女性に、自記式質問票を配布した。回収数は381通であった。 対象者の平均年齢は33.5歳、正規、非正規職者を合わせた有職者は94%、世帯の平均年収が400万円を下回るものが9.5%あった。一方、住宅のローン、食料、光熱費といった生活の基盤に困った経験がある者は2~4%、困った状況がよくある者は1.8%であり、41.9%が生活する上で経済的ゆとりがないと答えていた。しかし、育児ストレス尺度とGHQ尺度にはほとんど相関がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
資本主義社会では、社会階層と経済的階層は相関がある。教育、職業、収入等は、個人や集団の社会的地位や階層を反映するだけでなく、健康状態とも関連がある。しかし、SESが幼い子どもを持つ母親の健康や育児ストレスに、どのような影響を与えるのかはよくわかっていない。 本研究は、SESが育児中の女性の健康関連QOL(Health Related Quality of Life尺度)、育児ストレス、主観的幸福感とどのような関連があるかを調査したものである。本調査においてはSESと、GHQ尺度、育児ストレス尺度との相関はみられなかった。しかし、医療者は、生活苦を訴える母親の存在を軽視すべきではない。
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