研究課題/領域番号 |
17K12296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
福島 裕子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (40228896)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リプロダクティブ・ヘルス / 児童養護施設 / 思春期女子 / 現象学的アプローチ / 助産師 / 看護ケア / リプロダクティブ・ヘルス/ライツ / 思春期 / 女子 / 性の指導 / リプロダクティブヘルス / 経験世界 / ケア / リプロダクティブ・ヘルスケア / 基本的身体感覚 / 健康 |
研究成果の概要 |
児童養護施設の思春期女子を対象としたリプロダクティブ・ヘルスケアモデルの有効性を検証するため、女子5名にケアモデルを1年間実施し、Giorgiの方法で現象学的に分析した。 その結果、自傷行為の身体部分や社会的な痛みを、助産師に“まなざされ”“触れられ”“丸ごと認められ”ながら、女子は、自己のとらえやあり方を見つめなおしていた。そして過去の出来事と連結している身体や自分自身を受け入れ、新たな意味づけをし、自分のからだや未来を大切にしようと思うようになっていた。そのためには、看護者が“ケアを実施するものとしての姿勢”を自覚的に持つことが重要であることが見いだされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で検証されたケアモデルは、施設退所後の生活で性の自己管理や自己決定ができるための、個別性・継続性のある支援モデルとなり、児童養護施設における看護専門職の新たな役割について提言できるとともに、次世代への虐待の連鎖を未然に防止することができる。また本研究で開発されたケアガイドブックにより、助産師などの専門職がいない児童養護施設でも、正しい性の知識提供や将来の性の自己管理・自己決定に向けた関わりが実践できる。それにより児童養護施設女子の安易な性行動や若年妊娠の予防ができ、将来にわたって社会に還元できるという実践的意義をもつ。
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