研究課題/領域番号 |
17K12322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山崎 圭子 宮崎大学, 医学部, 教授 (50535721)
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研究分担者 |
高木 廣文 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80150655)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 産後 / 疲労感 / セルフモニタリング / 産後の疲労感尺度 / 産後うつ病 / セルフコントロール / 産後の疲労感尺度Ver.2 / EPDS / コミュニケーションスキル / 尺度 / エンパワーメント / 看護学 / メンタルヘルス / 産後ケア |
研究成果の概要 |
産後4か月までの母親の疲労感を測定できる「産後の疲労感尺度Ver.2」を作成し、信頼性と妥当性を確認した。産後の母親がいつでもこの尺度を使えるにように、QRコードからアクセスでき、入力後に疲労度と対処方法が表示されるシステムを構築した。 疲労感のセルフモニタリング(SM)を行なった母親は、自分の心身の状態を客観的に把握できるようになり、これまで気兼ねして出来なかった援助要請を実行し、落ち着いて児に向き合えるようになった。しかし、多忙な生活でSMが行えなかった母親も多いため、SMの有効性を広く周知し、疲労が強くなる産後3週頃にSMSでリマインドするなどの工夫が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の妊娠中から産後1年までの女性の死亡原因の第1位は自殺で、自殺した妊産婦の約60%がうつ病を合併している。産後うつ病は、妊産婦の約10%に発症する精神疾患で、すべての母親が発症する可能性がある。疲労の蓄積は、産後うつ病の引き金になるため、産褥早期のすべての母親が疲労感をセルフモニタリングし、疲労を蓄積させないように生活をコントロールできれば、従来の産後うつ病の早期発見(ハイリスクアプローチ)から、産後うつ病の予防(ポピュレーションアプローチ)にパラダイムを転換できる可能性がある。
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