研究課題/領域番号 |
17K12356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
神谷 摂子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70381910)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子育て支援 / 継続支援 / 助産師教育 / 子育てひろば / 産後ケア |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、本学で地域貢献として開催している子育てひろばにおいて、妊娠期から育児期までの継続した子育て支援事業を企画し、その事業に助産師教育内容を組み込み、実施・評価することである。本研究の土台となる基礎研究として、母親の産後の困難に関する研究(研究②)については、母親の困難内容、産後の母親の心理、母親の産後の現状とサポート状況の結果全てが、2022年度~2023年度に学術誌に掲載された。また、フィンランドの子育て支援に関する調査(研究①)についても、2023年12月に学術誌に掲載された。 本研究の中心となる、本学の子育てひろばを活用した妊娠期から育児期までの継続した子育て支援事業の開催(研究④)については、コロナ禍により、なかなか思うように開催できない状況であったが、開催の制限がかかる中で、感染予防対策を徹底し、2022年度から、参加対象者を募り、企画した子育て支援事業の開催を実現することができた。継続した子育て支援事業には9名の対象者から参加の同意が得られ、2023年度にかけて、1年半以上の継続支援を実施することができた。2023年度は、その事業に参加し、産後6か月以上継続して参加した母親を対象に、インタビューガイドに基づく半構成的面接を行い、妊娠期から育児期までの継続した子育て支援事業に対する評価を行った。その評価内容を参考に、助産師教育内容を検討するところまで進んでいる。次年度は子育てひろばを活用した助産師教育プログラムを作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の土台となる基礎研究はすべて終了し、学術誌の掲載を進めているが、2020年度より新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、子育てひろば自体の開催が難しく、妊婦や母子が対象であることから、継続した子育て支援事業の開催がなかなか実現できなかった。そのため、継続した子育て支援事業の開催以降の研究が遅れていた。しかし、2022年度に新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、少人数制で感染予防対策を徹底した上で開催に踏み切り、2023年度まで継続して開催することができた。参加に同意が得られ、かつ産後6か月以上継続して参加した母親へのインタビューまで実施できているため、今後はデータを分析し、子育て支援事業の評価を明らかにする。さらに、子育て支援事業と関連させた助産師教育プログラムの作成を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の土台となる基礎研究について、まだ学術誌に掲載できていない地域で活動する助産師を対象とした産後ケアの現状に関する研究(研究③)について、学術誌へ投稿を進める。また、本学の子育てひろばを活用した妊娠期から育児期までの継続した子育て支援事業に関する評価について分析が十分できていないため、分析を進め支援事業に参加した母親による評価を明らかにし、関連学会で発表する。さらに、その評価をもとに子育て支援事業に関連した助産師教育プログラムを作成する予定である。
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