研究課題/領域番号 |
17K12424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
川上 千春 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70643229)
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研究分担者 |
山本 由子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (00550766)
亀井 智子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80238443)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | せん妄予防 / 高齢者看護 / 老年看護学教育 / 看護学教育 / 高齢者看護学 / 看護教育 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、入院高齢者のためのせん妄予防プログラム(HELP)を導入し、日本版HELPの有効性を評価すること、HELPに携わる看護学生の事例から看護教育へのHELP活用方法、院内システム構築の方策を明確化することであった。プログラム実施後せん妄を新たに発症した高齢者はおらず、プログラム満足度も高く、活動意欲が低い高齢者ほど刺激を得られる院内散歩、不安や心配を吐露できるプログラムが満足度につながっていた。また、看護教育において学年別に学生支援の必要性があり、スタッフとコーディネーター、学生間の情報共有・コミュニケーションの在り方を整備することが院内システム構築には必須であることが明示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
入院高齢者のせん妄予防の取り組みは重要な課題であるが、わが国では効果があると言われているHELPを導入している医療機関は2機関のみである。本研究において日本版HELPを導入し、入院高齢者にとって満足度が高く、状況に合わせたプログラム内容を考慮することに有効性の評価を示したことは学術的意義がある。また、実践過程で培った臨床現場と教育における連携システムの構築は相互に良い影響を与え、実践に根ざした老年看護学教育のあり方を提案できた。これらのことは、HELP普及のための素地ともなりえ、社会的意義は大きい。
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