研究課題/領域番号 |
17K12438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2019-2020) 武庫川女子大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
横島 啓子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (50369469)
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研究分担者 |
杉浦 圭子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10563877)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | コミュニケーションロボット / 認知症高齢者 / ライフログ / セルフモニタリング / 認知機能向上 / 軽度認知障害 / 手続き記憶 |
研究成果の概要 |
軽度認知機能障害、独居および施設に入所中の認知症高齢者に対して、コミュニケーションロボットによる生活行動に応じた問いかけにより日中の行動を振り返ることが、認知機能の向上につながるかを検討した。その結果、重度認知症高齢者の場合は介護者の介入が必要であったが、ロボットとの会話やロボットを触れたときに発せられるロボットの反応により、対象者のほとんどが表情が豊かになり語彙数の増加が観察された。さらにロボットの問いかけを注視したり、ロボットに話しかけることが、前頭葉機能測定等の結果の向上につながり、コミュニケーションロボットを用いて行動の振り返りを行うことは、認知機能の向上に影響することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在宅認知症高齢者は約270万人で、独居高齢者は約43万人にのぼり、在宅独居高齢者の認知症高齢者の支援は喫緊の課題である。本研究では認知機能向上と介護予防に向けてインターネット回線を必要としない生活行動を振り返ることができるコミュニケーションロボットをプログラムした。コミュニケーションロボットを単なる見守りや寂しさの解消となる活用ではなく、自己を表現することが困難な状態になっても、認知症高齢者がロボット自体を積極的に自分自身の生活に取り込み、自分の情報を伝える手段として活用することで、認知機能の活性化につながり、MCIや軽度認知症高齢者の介護予防に大きく貢献できることが示唆された。
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