研究課題/領域番号 |
17K12441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2022) 兵庫医療大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
土田 敏恵 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (10461170)
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研究分担者 |
増田 富美子 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (20461171)
山田 絵里 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (50783908)
宮前 奈央 兵庫医科大学, 看護学部, 助教 (50811668)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 重度要介護 / 高齢者 / 便秘 / 刺激性下剤 / 腸電図 / 超音波検査 / 高齢者施設 / 大腸平滑筋収縮 / 重度要介護者 / 腸管運動 / 経穴圧迫 / 排便姿勢 / 下剤 / 施設入所高齢者 / 排便パターン / 身体活動 / 栄養 / 高齢寝たきり / 便秘対策 |
研究成果の概要 |
特養施設入所中の重度要介護高齢者11名における90日間の排便日数は平均40.1日で、3日以上排便のなかった回数は0~16回であった。便秘の予防と対策として刺激性下剤を毎日服用していたのは11名中7名で、服用歴は20か月~72か月であった。腹部単純エックス線検査の結果、全員の大腸全体にガスや便の貯留を認め、刺激性下剤服用前後で便やガスの貯留状態に顕著な減少は認めなかった。超音波検査では、排便の有無に関わらず全員の直腸に便の貯留(高輝度エコー画像)を確認した。腸電計で観察した大腸平滑筋の収縮は、刺激性下剤服用前後および食事摂取前後で有意な変化は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、今後わが国で増加するであろう医療依存度が低く日常生活支援を必要とし、刺激性下剤を長期間服用している重度要介護高齢者においては、蠕動運動である大腸平滑筋の収縮は刺激性下剤の服用のみでは期待できず、排便状態と聴診による腸蠕動音の確認に加えて、利便性の高い超音波検査機を用いて大腸内容物の貯留状態を観察することの有用性を明らかにした。研究対象施設のCOVID-19予防策を優先し、便秘解消策の検証は実施できなかったものの、今後の排便ケアの参考とすることが期待できる。
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