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脆弱性を有する生活困窮者へのマージナルケアモデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K12584
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 地域看護学
研究機関高知県立大学

研究代表者

時長 美希  高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)

研究分担者 川本 美香  高知県立大学, 看護学部, 助教 (10633703)
石川 麻衣  群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (20344971)
小澤 若菜  高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584334)
畠山 典子  高知県立大学, 看護学部, 助教 (80806042)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード脆弱性 / 公衆衛生看護 / 生活困窮者 / マージナルケア
研究実績の概要

「脆弱性」「Vulnerability」概念に関する論文を看護分野における身体的・精神的・社会的な脆弱性という視点で絞り込み、14文献を選択して概念分析した。その結果、「脆弱性は、生理的予備能の低下やADL低下等の身体的脆弱性、精神疾患や孤独感、ストレス対処能力の低下等の精神的脆弱性、低学歴、貧困、支援者の不在等の社会的脆弱性の3つの側面から成る複合的なものであり、それぞれが相まって生活の困難さが生じたり、個人のはかなさや不十分さという感覚をもつことである。」と定義した。また、精神疾患を持ち、離婚した後、ソーシャルサポートを得られない状況で子育てをしながら地域生活を送っている事例を分析して、モデル事例として提示した。
また、地域で生活する2ケースの事例検討を行って、「脆弱性を持つ人々への支援の方策」を検討した。脆弱性は、ライフイベントや人生における困難な体験によって誰しもが持ち得るものである。脆弱性は、それぞれの個人の体験が影響しているものであるため、個人の抱える脆弱性の中身もそれぞれであると考えられるが、身体的なもの、精神的なもの、社会的なもの全てが脆弱性をもたらす要因として考えられる。脆弱性をもつことにより、人はウエル・ビーイングが低下するが、その逆に脆弱性をもつことにより、これまでの自分からの脱却、新たな自己の拡大につながる場合もある。どちらの帰結に至るかは、その個人のもつ脆弱性の程度によるものである。看護職者は、脆弱性を自己の拡大につなげられるような支援が求められており、そのためにはその個人のもつ脆弱性の程度を見極め、あまりにも大きな脆弱性の場合には、その脆弱性の程度を軽減するような支援を行い、自己の拡大には、ピアサポートや利他的な活動などへの参加を促すことで、ウエル・ビーイングへとつなげられるようにすることが必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究責任者の状況として、大学内の運営に関する役割を遂行すること、大学外の社会的貢献活動を遂行すること、2019年に高知県で開催された学会の運営・実施への参画、保健師教育機関協議会のブロック役員の役割を遂行すること、などを優先する必要性が生じ、研究を遂行することができなかった。また、2020年1月以降は、社会的状況により、保健機関、行政機関でのデータ収集が困難であった。さらに、2020年3月以降、研究責任者の体調不良のために、研究体制の調整や役割分担等がなされず、研究推進をはかることができなかった。

今後の研究の推進方策

研究責任者の業務調整、役割調整を行いながら、研究分担者との協働体制について見直し、研究補助者の導入を検討する。

報告書

(3件)
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-01-27  

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