研究課題/領域番号 |
17K12606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
林 真二 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (50635373)
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研究分担者 |
百田 武司 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高齢者虐待 / 早期把握 / 民生委員 / チェックリスト / 保健福祉専門職 / 連携 / 地域高齢者 / 虐待予防 / 虐待 / 保健福祉行政 / 保健福祉行政システム / 早期対処 / 保健福祉行政機関 / システム化 / 予防プログラム |
研究成果の概要 |
地域高齢者の虐待に対して,虐待予防に関わる民生委員及び保健福祉行政と連携し,虐待状況を地域高齢者の日常生活行動から早期に把握し,保健福祉専門職の活動につなぐことにより地域高齢者及び住民のQOL維持向上に資することを目的とした。第1研究として,民生委員用高齢者虐待チェックリスト(以下,チェックリストと略す)を開発した。第2研究では,実際の民生委員活動の中でチェックリストを使用し,把握後に保健センターや地域包括支援センターの保健福祉専門職への相談・連携状況を調査した。チェックリストは,虐待の予兆を早期に察知する有効な項目であったことが示され,保健福祉専門職の迅速な対応に寄与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化とともに年々高齢者虐待は増加している中,家庭内で起こる高齢者虐待はますます潜在化している。それゆえ市町村の積極的な関わりが求められ,身近な地域関係者である民生委員との連携による虐待の早期把握・早期対応の取り組みが必要不可欠である。本研究では民生委員と保健福祉専門職の連携ツールとなる民生委員用の高齢者虐待チェックリストを開発し,6か月間の使用により10事例を把握した。そのうち,8件の訪問対応と事実確認につなげ,6件のケア会議の開催により,専門職へのつなぎが概ね問題なく行われた。今後民生委員のチェックリスト使用を通して相談支援や連携の強化を図り,地域全体の虐待予防に貢献できる可能性がある。
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