研究課題/領域番号 |
17K12609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
山崎 友子 岩手大学, 教育学部, 名誉教授 (00322959)
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研究分担者 |
主濱 祐二 敬和学園大学, 人文学部, 准教授 (20547715)
Hall James 岩手大学, 教育学部, 准教授 (80361038)
境野 直樹 岩手大学, 教育学部, 教授 (90187005)
西館 数芽 岩手大学, 理工学部, 教授 (90250638)
熊谷 誠 岩手大学, 地域防災研究センター, 特任助教 (30839733)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 災害文化 / 脆弱性 / 地域 / 減災 / 災害学習 / 予知 / 衝撃 / 復興 / レジリエンス / 教材化 / 現地主義 / 『災害文化研究』 / 脆弱性 vulnerability / 復活力 resilience / 教育 / 自然観 / トータルな視点 / 文学・方言・ことば / 地域社会の親密性 / 産業 / 人口減 / ことば / レジリアンス |
研究成果の概要 |
災害を一時の衝撃だけではなく、予知・警報・衝撃・復旧・復興という一連の過程として捉え、東日本大震災の被災地を中心に調査を実施。技術の蓄積と発展という災害対応の文化がみられ、ソフト面では、神社の立地や学校の校歌等、生活の深層にあるものも見られた。震災後台風被害を受けた地域の調査から、復興の過程で新たな脆弱性が生まれ、災害文化が各段階で更新される必要があることが指摘できる。減災が実現した地域創り促進のため、地域を知り、課題の克服を目指す「災害学習」を提唱し、三陸とタイ国の学校で実践的研究を実施。多様な災害文化の諸分野の知見が連携できるよう学会を設立し、研究誌『災害文化研究』を発行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①「災害文化」を地域にみられる災害伝承に矮小化せず、危機に対する人間の適応の諸形態を総括する概念と理論化した。②「災害文化」が減災の道を開くものであることを示した。災害は地域の課題を異常な自然力が一気に顕在化させる。災害を予知や復興まで含めた一連のプロセスとして把握すると、各段階で災害文化の新たな醸成・継承が見られ、減災に繋がる。③地域の災害文化を現代に生かす手法として災害学習を実践的に提唱した。防災にとどまらず地域の災害を学習することにより地域の課題克服が進み、地域創りに繋がる。④学会を設立し、研究誌『災害文化研究』を発行。災害文化に関心を持つ諸分野の知見が相互に連携する機会とした。
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