研究課題/領域番号 |
17K12610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
岩崎 由美子 福島大学, 行政政策学類, 教授 (80302313)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 福島第一原子力発電事故 / 阿武隈地域 / 農村女性起業 / 営農再開 / 食の安全 / 福島第一原発事故 / 女性農業者 / エンパワーメント / ジェンダー平等 / ジェンダー / 東京電力福島第一原子力発電事故 / 震災復興 / 食と農 / 復興 / 福島原発事故 / 食と農の再生 / 福島第一原子力発電所事故 / 女性の参画 / 原子力災害 |
研究成果の概要 |
本研究は、福島県の原発事故被災地での「食と農」に関わる復興活動の展開について、ジェンダーの視点から検討した。原発事故後大きな課題となっている福島農業の再生と食の安全の確保とを一体的にとらえ、復興計画や政策決定プロセスへの女性の参画、避難した女性農業者により新たに形成された組織による営農・加工事業の再開、消費者と連携した土壌検査や食の安全に関する共同学習、交流活動の実施など、震災以後に育まれた地域住民や外部の支援者、消費者等との連携により女性農業者が主体となって行っている復興活動の経緯と特徴、社会的意義と課題を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原発事故被災者の抱える課題をジェンダーの視点から分析する既存研究は、「母」あるいは「消費者」としての女性役割に着目したものが主であるが、本研究では「生産者」としての女性農業者の役割に着目した点で独創性を有する。また、避難女性農業者の伴走者として、彼女たちの迷いや悩み、決断に寄り添い支援しネットワーク形成をコーディネートしながら、故郷や避難先における営農活動の再開と食の安全確保について中長期的な視点をもちつつ検討することで、「帰還する/しない」という二項対立の図式を乗り越えた、よりしなやかな復興・回復(レジリエンス)の方向性を展望するうえでも、本研究は一定の意義を有する。
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