研究課題/領域番号 |
17K12617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 立命館大学 (2019-2020) 兵庫県立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
西岡 正 立命館大学, 経営学部, 教授 (90369116)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 震災 / サプライチェーン / 復旧 / 経営学 / 産業集積 |
研究成果の概要 |
本研究では、産業集積の現状把握とともに、熊本地震(2016年4月)がサプライチェーン(SC)に与えた影響と復旧に向けた課題について中心的に検討してきた。熊本地震は、日本製造業が東日本大震災を契機に取り組んできたサプライチェーン・リスク・マネジメント(SCRM)の有効性が問われる機会でもあったが、実態調査の結果からは講じてきた対策・蓄積が少なからず機能したことが確認される反面で、ソフト・ハード両面で依然として克服すべき課題が少なくないことが明らかとなった。またSCの強靭化への対応が、産業集積の競争力の源泉の一つになりつつあることも指摘できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では被災企業、支援企業双方の視点、さらに生産現場の取り組みに加え、経営トップ層の意思決定過程にも着目、多面的かつ実証的な分析アプローチを採用することにより、震災時のSCへの影響と対応についてより深く解明することができた。実態調査の結果、ハード・ソフト両面でさらに取り組みを進めるべきいくつかの実践的課題も提示、我が国製造業のSCRMの一段の強化に寄与することができたと考えている。 また需要搬入企業のSCの強靭化への対応が、産業集積の競争力の源泉の一つになる可能性を指摘することで、グローバル規模で地域間競争に迫られる産業集積の競争力の再構築の一つの方向性を示すことができたと考えている。
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