研究課題/領域番号 |
17K12620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
古沢 広祐 國學院大學, 経済学部, 教授 (30219109)
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研究分担者 |
藤田 直子 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (20466808)
吉野 裕 (筒井 裕) 帝京大学, 文学部, 准教授 (20742092)
齋藤 平 皇學館大学, 文学部, 教授 (70247758)
滝澤 克彦 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (80516691)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 震災 / 復興 / 伝統文化 / コミュニティ / レジリエンス / ネットワーク / 災害 / 地域 / 自然環境 / 社会関係資本 / 共存 |
研究成果の概要 |
本研究は、災害と復興に関する伝統文化の役割について、とくに津波災害で被災した地域を中心にフィールド研究を行った。また災害列島と呼ばれる日本において、古い社寺の伝承記録からの災害記録の抽出を行い、記録データベースを作成した。 東日本大震災の被災地域のコミュニティの再建においては、伝統文化の意義・役割として、とくに祭事、神楽などの儀礼や郷土芸能の役割は大きいものである。また、全国各地の神社などの宗教施設が保持する過去の自然災害記録から情報を抽出し、九州、本州、東北地方の災害記録データベースをまとめたことで、将来的な災害予防に役立つことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
伝統文化に関連して地域社会が継承する歴史・文化的な蓄積が、巨大災害を契機にして、とくに地域・コミュニティ再生において甦ってくることは、文化的レジリエンとしての意義があり、社会のあり方を考える上で重要な意味を示唆している。過疎化や地域の衰退が進行する日本社会の将来に関しても、長い歴史的な視点からコミュニティ形成や人間存在の在り方を考える必要があり、震災復興の動向は先行する社会実験的な動きととらえられる。これは世界的にも共通する課題でもあることから、広く人類史的な意味から見ても注目すべき視点であり、国際比較を踏まえつつ今後の国際協力のあり方においても示唆を与えてくれる。
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