研究課題/領域番号 |
17K12638
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
情報学基礎理論
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
藤原 祐一郎 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (20756142)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 確率的組合せ論 / 符号理論 / 誤り訂正符号 / 情報圧縮 / 組合せデザイン論 / 有限幾何学 / X符号 / 確率伝搬法 / 有限幾何 / 消失誤り / 組合せ論 / 確率的手法 / デザイン理論 / データ圧縮 / 量子情報 / DNAストレージ / 次世代情報処理 |
研究成果の概要 |
本研究は情報通信における理論限界等の解明を主な目的とするものである.特に研究開始時点では,量子力学を用いた情報通信の仕組みやDNAを情報記憶媒体とする仕組みなどの,次世代情報システムにおける基礎理論構築が焦点としていたが,期せずして,より一般的に多くの情報システムに共通して適応可能な理論限界の導出が可能であることが判明した.中でも,デジタル情報の文脈において最も代表的な雑音のモデルであるビット反転と情報消失の効率的同時処理に必要な資源量と,X符号と呼ばれる特殊な情報圧縮技術に用いられる数学的構造との間の関係の発見が重要で,これにより双方の分野でこれまでに知られていなかった理論限界を導出した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は情報科学における基礎理論の発展に貢献することを目的とするものであり,上述の研究成果はこの意味において,情報通信の信頼性向上と情報圧縮技術についての理解が数学により深まったという観点から,学術的にも,また工学的にも意義のあるものである.特に学術的には,これまで同種の学術的研究においては十分に活用されてこなかった,確率的組合せ論と呼ばれる数学の一分野を有効に活用しており,今後の新しい道筋を切り開いていると言えよう.
|