研究課題/領域番号 |
17K12659
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
計算機システム
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 真平 東京工業大学, 工学院, 助教 (80782763)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 集積回路設計 / 近似演算 / Approximate Computing / 一般同期式回路 / デジタル集積回路設計 / 可変レイテンシ回路 / 回路設計 / 可変レイテンシ / 投機実行 |
研究成果の概要 |
ムーアの法則の終焉が予測されているが、規模計算機システムからエッジデバイスなど多くの分野において集積回路の演算性能向上への要求は高いままである。近似演算(Approximate Computing)はその要求を解決するひとつのアプローチである。本研究は、一般同期方式回路を用いて、投機実行により近似演算を行う回路設計技術に取り組んできた。その成果として、一般同期式回路において投機実行を行う設計手法を開発し、投機実行を行わない回路と比べて26%の性能向上を達成した。また、近似演算への適用可能性を確認した。これらの成果をISCAS、およびIEICE学術論文誌にて報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これから社会基盤となるアプリケーションの発展には集積回路の性能向上が不可欠である。これまでの集積回路の性能向上は製造プロセスの微細化による性能向上によるところが大きかった。しかし、その微細化の限界が予測されており、これからは異なるアプローチによる性能向上が必要となる。その一つが近似演算という、正確な演算を行わずに演算速度と低消費電力の達成を目指すアプローチである。例えば、AI等で用いられる演算は必ずしも正確な演算をする必要はない。アプリケーションのアルゴリズムのレベルなど様々な段階において近似演算のアプローチが試みられており、本研究では近似演算を実現する集積回路の設計手法について取り組んだ。
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