研究課題/領域番号 |
17K12662
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトウェア
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
今井 敬吾 岐阜大学, 工学部, 助教 (70456630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 並行システム / 通信プロトコル / セッション型 / 関数型プログラミング / ドメイン特化言語 / 並行計算 / OCaml / 型システム / メタプログラミング / ステージ計算 / モナド / 線形型 / 構文拡張 / デッドロック / 型理論 / プロトコル |
研究成果の概要 |
本研究の成果は主に次の通りである:(1) 2者間の通信を扱うセッション型を扱う枠組みを,OCaml言語およびC#言語において実現した.さらに,(2) 3者以上の通信を扱うマルチパーティセッション型を実現した.(1) の成果は国際会議 FLOPS 2020, (2) の成果はトップレベル会議 ECOOP 2020 および TACAS 2022 において採択された.さらに,(2) を通信のタイムアウトの抽象的な表現と見なせるmixed choiceへと拡張し,メッセージの到達性を保証しない環境における通信プログラミングの基本的な枠組みを与えることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主要な学術的意義は,セッション型の多彩な実現手法とその特徴を明らかにしたことと,その具体的な実装を与えたことである.セッション型は,既存のプログラミング言語の型とは大きなギャップが存在した.本研究により,そのままでは信頼性高く構築することが困難な並行・分散プログラムを,プログラミング言語の主要な信頼性保証技法である「型」の枠組みで,安全に効率よく開発できることが期待される.さらに,本研究が最終的に実現したmixed choiceの枠組みを発展させることで,メッセージの到達性を保証しない環境における通信プログラミング手法の確立が強く期待できる.
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