研究課題
若手研究(B)
本研究では箸または手指による到達把持動作時の運動学的特性を計測し,日常的に箸を利用する日本人若年参加者において,短期的な箸利用が後続の手指把持にどのような影響を与えるか検討した.その結果,箸使用による影響が認められ、箸操作を習熟した日本人参加者においても短期的な箸操作が後続の手指把持に影響することが示唆された.研究変更により,自閉傾向による検討に留まったが,自閉傾向の高い参加者は課題遂行時に自己受容感覚に重きを置く傾向が示唆された.
食事動作という生存に不可欠な動作で用いられる箸操作を課題として扱っているため,その運動学的特性を明らかにし,ヒト-外部環境のインタラクションメカニズムの一端を解明することによる波及効果は大きい.また,発達傾向(自閉傾向)に応じた運動特性の解明は,本人自身や周囲の人々の気づきや理解促進につながる.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Frontiers in Human Neuroscience
巻: 12 ページ: 1-12
10.3389/fnhum.2018.00430
Developmental Science
巻: 21 号: 3 ページ: 1-10
10.1111/desc.12565
120006498246