研究課題/領域番号 |
17K12729
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヒューマンインタフェース・インタラクション
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
森 尚平 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 訪問研究員 (10795587)
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研究協力者 |
池田 聖
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 光学シースルー型ヘッドマウンテッドディスプレイ / 複合現実感 / Optical See-Through HMD / Mixed Reality / Light Field / ライトフィールド |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,拡張/複合現実感用の光学シースルー型HMD (OST-HMD) における実シーン及び仮想物体間に生じるコントラスト差の不整合を,主にソフトウェア的および心理学的アプローチにより解決することである.本研究では,明/暗順応などの人の目の特性を考慮して利用者に気づかれないように外光遮蔽の減衰率を制御することにより,あたかもハードウェアの性能限界を超えて高輝度に仮想物体を知覚させる錯覚現象を確認し,これを実時間制御するための外光遮蔽機構と疑似ハイコントラスト描画性能を備えるOST-HMDの試作・実証実験を通して,上記不整合の解決法の実現可能性や限界を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複合/拡張現実感における仮想物体像の明るさを錯覚させることで実物体との光学的整合性を図ろうとする研究は見られない.そもそもOST-HMDにおいて実背景と仮想物体の明るさの違いによる整合性問題を解決しようとする研究自体が極めて少ないため,本研究課題は学術的に独創的で特色がある. また,市販のOST-HMD にもバイザーが取り付けられているように,ハードウェア的に仮想物体の輝度を高めることは簡単ではないため,本研究課題のように知覚的高コントラスト化ができれば表現能力の向上やHMDの低コスト化につながると考えられる.
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