研究課題/領域番号 |
17K12748
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
杉谷 栄規 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 助教 (40780474)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 振動停止現象 / 発振器ネットワーク / 遅延結合 / グラフ理論 / 制御工学 / 結合遅延 / 直積グラフ / ソフトコンピューティング |
研究成果の概要 |
多数の要素から構成される電力網,通信網などの複雑なネットワークシステムの挙動の予測・制御は大変難しい.複雑系科学の分野では,これらネットワークシステムを簡易な振動子ネットワークとして数理モデル化し,研究・調査している.本研究では,振動子ネットワーク内の要素間の情報伝達の不均一性(ばらつき)が,システムの安定性にどのような影響を与えるのかを工学的な視点から調査した.その結果,特定のネットワーク構造において,適切な相互作用の不均一性が,システムの安定性を向上させることを明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,工学システムの不要な振動除去へ応用が期待されている「振動停止現象」と呼ばれる現象に着目をし,調査・研究をおこなった.直感的には,ネットワーク内の情報伝達が等しい方が,振動子ネットワークを安定化させやすいと感じるが,得られた研究成果は,適切な不均一性(ばらつき)があったほうが安定化させやすいというものであった.この結果は,システムの不均一性を上手く利用すれば,システム内の振動除去を容易におこなえることを示している.
|