研究課題
若手研究(B)
スパースモデリングによる圧縮センシングを未知の対象に適用するという現実的な状況で、その成否を判断する手法を交差検証の考え方に基づいて開発した。統計力学のレプリカ法を用いて解析すると、データ量が増えて圧縮センシングが失敗から成功へと転移するところで交差検証誤差が冪的に振舞うことが分かった。交差検証の訓練データと検証データの比率を変えた時に見られる交差検証誤差の振る舞いを調べることにより圧縮センシングの成否を判断する手法を提案し、その性能を数値実験により評価した。
本研究の成果として、圧縮センシングの限界が明らかになったことにより、不十分なデータによる誤った解析結果を鵜呑みにすることなく、またデータが十分であることを認識できずに過剰なデータ取得に陥るようなこともなくなると考えられる。本研究で開発した手法は交差検証に基づいており、スパースモデリングに限らずあらゆる情報学的手法と組み合わせて用いることができる。圧縮センシングの他にも情報学的手法を用いた実験・計測の効率化は試みられており、そのような場合にも発展する可能性がある。
すべて 2022 2021 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 3件、 招待講演 11件)
Journal of the Physical Society of Japan
巻: 89 号: 9 ページ: 094804-094804
10.7566/jpsj.89.094804
Journal of Applied Crystallography
巻: 53 号: 2 ページ: 387-392
10.1107/s1600576720001314
Scientific Reports
巻: 9 号: 1 ページ: 11886-11886
10.1038/s41598-019-48362-3
固体物理
巻: 54 ページ: 343-351
Journal of Physics: Conference Series.
巻: 1036 ページ: 1-13
10.1088/1742-6596/1036/1/012001
Journal of Physics: Conference Series
巻: 1036 ページ: 012014-012014
10.1088/1742-6596/1036/1/012014
Physical Review B
巻: 98 号: 1 ページ: 014105-014105
10.1103/physrevb.98.014105
Journal of Statistical Mechanics: Theory and Experiment
巻: 2018 号: 10 ページ: 103401-103401
10.1088/1742-5468/aae02c
Physical Review E
巻: 98 号: 5 ページ: 052120-052120
10.1103/physreve.98.052120
巻: 87 号: 2 ページ: 024802-024802
10.7566/jpsj.87.024802
巻: 87 号: 4 ページ: 044802-044802
10.7566/jpsj.87.044802
巻: in press
巻: 50 号: 6 ページ: 1611-1616
10.1107/s1600576717013292