研究課題/領域番号 |
17K12767
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
曽 智 広島大学, 工学研究科, 助教 (80724351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 感性情報学 / 感性計測評価 / 匂い / 生体信号 / fMRI |
研究成果の概要 |
本研究では,匂い刺激に対して主観評価アンケートから得られる感性指標が予測可能な人工官能検査アルゴリズムの構築を目指して,これまで研究代表者が構築した各種嗅覚系モデルと生体信号計測評価技術を用いて下記の研究成果を得た.(1)心臓よりも末梢の自律神経活動が匂い刺激に対して鋭敏に応答することを明らかにした.(2)fMRIによる脳活動計測により,安静時の脳血流に対する不快臭と快臭の脳血流について有意差のある賦活ボクセルを特定した.(3)ラット嗅球の糸球体の活動から人間の主観評価指標がある程度予測できることを示した.(4)末梢自律神経活動指標を人間の快・不快評価に回帰できることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者らの研究グループで独自に開発した対数線形化血管剛性指標は,末梢の自律神経活動を評価できるという心拍変動解析にはない利点がある.匂い刺激が末梢自律神経活動に与える影響を世界で初めて明らかにできた点に本研究成果の学術的意義がある.また,匂い固有の活動パターンが現れる嗅球は,骨や空洞の近くに位置するためfMRIによる活動の計測は困難である.ラットの嗅球活動から匂いに対する人間の快・不快が予測できる可能性を示した本研究成果は,今後高次脳までの脳活動をシミュレート可能なモデルの構築に展開できるという学術的意義がある.
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