研究課題/領域番号 |
17K12771
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 |
研究代表者 |
堀川 友慈 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 主任研究員 (60721876)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脳情報デコーディング / 感情 / fMRI / ブレイン・デコーディング / 脳活動予測 / 感覚モダリティ / 深層ニューラルネットワーク / 感性情報学 / デコーディング / 印象 / 情動 |
研究成果の概要 |
本研究では、印象や感情のような感性的な情報がヒトの脳内でどのように表現されているかを明らかにするため、多様な感情を惹起させる2185本の動画を観察しているときのヒトの脳活動を機能的磁気共鳴画像法を用いて計測し、機械学習の方法を用いて計測脳活動から各動画にタグづけられた34の感情カテゴリと14の情動次元のスコアの予測を行った。その結果、数十におよぶ種類の感情や情動スコアを脳活動から予測可能であり、各感情・情動のスコアに関して、高い精度での予測に寄与する脳部位が全脳に分散的に分布していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、感情に関わる多様な感性的情報を脳計測信号から精度良く解読可能であることが明らかになり、脳を介した感性評価技術の発展に寄与することができた。また、個々の感情が皮質上の複数の脳部位において分散的に表現されていることを明らかにしたことは、感情が局所的な脳部位で表現されているとする従来の知見を更新し、感情の意識体験に関わる神経基盤を明らかにすることに貢献するものである。さらに、感覚刺激の感性的情報が脳内で視覚的情報や意味的情報に対してより高次の部位において表現されているという知見は、今後映像などの入力情報に基づいて感情を認識する機械やロボットの開発にも活用されることが期待される。
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