研究課題/領域番号 |
17K12783
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウェブ情報学・サービス情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐野 幸恵 筑波大学, システム情報系, 助教 (60580206)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ソーシャルメディア / 計算社会科学 / ネットワーク科学 / データ分析 / 集合的記憶 / ウェブサイエンス / 忘却曲線 / 想起現象 / ブログ / 実データ解析 / 集合的感情 / ネットワーク分析 / 忘却 / ウェブマイニング / エージェントベースモデル / 社会経済物理 |
研究成果の概要 |
戦争の記憶や震災の記憶など、社会には忘れてはならない出来事が多くある。そのような社会における記憶を「集合的記憶」と呼び、本研究で大規模データに基づき、実証的解明を行った。一般に集合的記憶においては、忘却効果と、想起(思い出し)効果が内在しているが、想起がどのようなメカニズムで起こるのかは、実証的には明らかになっていない。本研究において、特に社会におけるネットワークの効果が想起に強く紐づいていることを、俳優の共演関係のデータから明らかにした。他方、忘却自身には先行研究と同様に普遍性が見られ、べき関数的に注目が落ちることを、日米両方のデータから明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、社会における「忘却」と「想起」の普遍性やメカニズムについて、大規模なデータに基づき、統計検定などを用いながら、定量的に示すことができた点が挙げられる。 社会的意義として、社会において忘れてはならない出来事があった場合、どの時点でどのくらい記憶しているか把握するといった応用も考えられる。例えば、東日本大震災から10年後にはどの程度、社会が震災を記憶しているのか、どのタイミングで想起する(思い出させる)ような企画を行うべきか、といった意思決定にも役立つことが考えられる。
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