研究課題/領域番号 |
17K12800
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 青山学院女子短期大学 |
研究代表者 |
河島 茂生 青山学院女子短期大学, 現代教養学科, 准教授 (00453449)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 情報倫理 / 人工知能倫理 / 人工知能と社会 / ロボット / サイボーグ / 倫理 / メディア論 / ネオ・サイバネティクス / エンハンスメント / 人工知能 / システム論 / オートポイエーシス |
研究成果の概要 |
人間と機械との同質性や異質性の検討を理論的に行い,また新聞記事の内容分析やアンケート調査を行い,AI・ロボット・サイボーグを取り巻く倫理の基底を体系的に構築した。研究成果は複数あり体系化されているが,その一部だけを取り出すと,(1)人間と機械は本質的に異質であるが,社会のレベルでみると両者が溶け合っているように現れそのあり方が個人の行動を拘束すること,(2)個人的責任/組織的責任/集合的責任の重層的な責任帰属が理論的にも世論としても望まれていること,(3)サイボーグはAI・ロボットと比べるとそれほど着目されておらず人々の感情的な嫌悪もあり,また大きな倫理的問題を引き起こすことなど,を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のように人間と機械との共通点と相違点を多層的に検討して体系化したうえで倫理の研究を行った研究事例は他に見当たらず,その意味で学術的意義があったと考えている。また,AI等の工学的技術の社会的影響が増しているが,そうした技術は社会的に構成されていく技術でもある。本研究では,これからの社会を導く技術のあるべき姿を描くため研究を行っており,社会的意義が生じるように心がけた。
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