研究課題/領域番号 |
17K12802
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
学習支援システム
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
藤川 真美乃 (時田真美乃) 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (70647106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プログラミング教育 / 初年次教育 / 教育工学 / 多重ループ / チャンク / リハーサル / 認知科学 / 情報基礎 / プログラミング / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
プログラミング学習時における最も基本的な制御構造のfor文の多重ループ学習で、「入れ子構造」の学習が困難となることに、人の認識の限界が関係することを取り入れ、教育における工夫の効果を検証した。学習教材としてIchigoJamを使用し、制御構造の動作やタイミングの理解について音を利用する教材を開発した。可聴化を用いることで、多重ループ学習の理解が促進されるかについて、テストの理解度の正答率を比較した。その結果、可聴化を用いた方が有意に正答率が高い結果が得られた。2017年度より学会発表を継続し、それらの研究の成果を論文にまとめ、2021年に教育システム情報学会誌に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は認知科学の知見から,記憶や注意の工夫を考え、プログラミング学習の理解の促進を実践した研究となる。特に初学者の多くに理解が困難であった多重ループ学習に、可聴化を使用して教示することで理解が促進される結果は、教育方法、学習教材の発展につながる有用な知見となる。教育工学における学術的意義では、ICTを有効活用した実践事例としても意義をもち、また認知科学における学術的意義では、人間の脳の特徴をふまえ、ワーキングメモリや認知といった認知科学的な知見を考慮した上で、認知的な負荷を軽減する工夫の事例として有用となる。
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