研究課題/領域番号 |
17K12815
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
墨 泰孝 中部大学, 応用生物学部, 助教 (80757922)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 土壌微生物 / 炭素循環 / 窒素循環 / リン循環 / 土壌劣化 / 土壌汚染 / 環境動態解析 / 物質循環 |
研究成果の概要 |
炭素・窒素・リン循環に関わる酵素を対象として、それぞれの酵素生産の攪乱に対する安定性と、土壌微生物群集の種多様性の関係性について調査した。その結果、酵素活性の種類によって、土壌攪乱に対する安定性に土壌微生物群集の種多様性が与える影響は異なることが示唆された。炭素循環に関わるβ-Dグルコシダーゼ活性は、調査した中で唯一、全ての土壌試料で酵素活性値の安定性と土壌微生物の種多様性の間に正の相関が認められた。土壌中の有機物分解に関わる実験結果からも同様の傾向が認められたことから、炭素循環に関わる微生物機能の攪乱に対する安定性は、種多様性に依存する可能性があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られた成果は、陸上生態系での有機物分解にとって重要な役割を果たす土壌微生物群集の種多様性と、それらが担う機能の攪乱に対する安定性との関係について、有用な知見を提供するものである。炭素循環は、生物生産や気候変動をはじめとして、地球環境全体にに大きな影響を及ぼすため、攪乱に対する土壌微生物群集の応答と、それを左右する因子に関する知見は、生態系の脆弱性評価や劣化土壌の修復、将来の気候変動予測等、様々な活用法が期待できる。
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