研究課題/領域番号 |
17K12818
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 一般財団法人日本自動車研究所 |
研究代表者 |
内田 里沙 一般財団法人日本自動車研究所, 環境研究部, 研究員 (10772725)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オゾン反応 / クリーギー中間体 / OHラジカル / アルカン / 大気化学 / 化学反応論 / アルケン類 / 反応速度論 / 有機エアロゾル |
研究成果の概要 |
本研究では,アルケン-オゾン反応で生成するクリーギー中間体(CI)が,大気質に及ぼす影響を評価する際に必要となるCIの生成収率の推定を試みた.対称アルケン(例:2-ブテン)のオゾン反応では,syn-CIとanti-CIの2つの幾何異性体が生成する.既往の量子化学計算に基づき,syn-CIならびにanti-CIからの特徴的な単分子分解生成物がそれぞれOHラジカルならびにアルカンであると仮定した反応スキームを構築した.syn/anti体の生成分岐比推定のために構築したスキームの妥当性について,OHおよびアルカンの生成収率の圧力依存性やCI捕獲剤添加効果を測定し,反応スキームの妥当性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で構築したCIの幾何異性体に関する化学反応スキームを用いることで,これまで情報が不足していたCIの生成分岐比を推定することが可能となった.また,CIの単分子分解(OHラジカル生成経路)に関する反応スキームを実験的に検証できたことで,CIを含むオゾン-アルケン反応スキームの精緻化が可能になりつつある.これらの研究成果により,化学反応モデルの精度向上が期待でき,CI反応の大気質(OHラジカルや粒子状物質の生成)への影響評価を可能にするなど社会的意義があるといえる.
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