研究課題/領域番号 |
17K12824
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
鈴木 哲矢 広島大学, 医系科学研究科(薬), 助教 (20573950)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 損傷乗り越えDNA合成 / DNAポリメラーゼζ / 変異 / DNA損傷 / 損傷乗り越え合成 / DNA修復 / 環境変異原 / 癌 |
研究成果の概要 |
損傷乗り越えDNA合成を行うDNAポリメラーゼ (Pol) の1つであるPolζは、損傷を乗り越えた後も十数塩基のDNA合成を行い損傷部位以外にも変異を誘発する。本研究では、ベンツピレンのグアニン付加体 (BPDE-dG) をPolζが乗り越え合成する際に誘発する変異の分子機構を解析した。低正確性のPolζを発現する細胞では、BPDE-dGがリーディング鎖の鋳型鎖に含まれる場合に比較して、ラギング鎖の鋳型に含まれる場合の方が高い変異頻度を示すことを見出した。また、Polζが誘発する変異にミスマッチ修復は関与していないことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA polymeraseζが損傷乗り越えDNA合成時に誘発する変異に合成鎖が影響しうることを明らかにすることができた。また、ミスマッチ修復はそれらの変異を抑制しない可能性も示した。今後、さらにその他の因子との関連を研究することによりPolζによる変異誘発の分子機構の解明と発癌との関連を明らかにできることが期待される。また、本研究により開発したノックインによる標的遺伝子への変異導入法は効率的なモデル細胞/動物の作製への応用も期待される。
|