研究課題/領域番号 |
17K12829
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 一般財団法人日本自動車研究所 |
研究代表者 |
須藤 菜那 一般財団法人日本自動車研究所, エネルギ・環境研究部, 研究員 (70791424)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 粒子状物質 / 水溶性有機炭素 / 安定同位体比 / 発生源推定 / 有機エアロゾル / 微小粒子状物質 / 安定同位体 / 水溶性有機物 |
研究成果の概要 |
水溶性有機炭素(WSOC)は,粒子状物質中の酸化された有機成分の多くを含んでいる。近年,粒子状物質の発生源推定に炭素安定同位体比(δ13C)測定が広く利用されているが,WSOCの測定は前処理が煩雑かつ時間がかかるという課題があった。そこで本研究は,湿式酸化/安定同位体比質量分析計を用いてPM2.5に含まれるWSOCのδ13Cを測定する簡易な方法を構築した。この方法を用いて2017年7月から11月につくば市で観測されたPM2.5を測定したところδ13C値は-26.5‰~-25.0‰の範囲であることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PM2.5は国内の発生源のほかにも,国外からの越境汚染が問題視されている。本研究で構築した水溶性有機炭素の安定同位体比測定技術は,複数の発生源を切り分けることのできる手法である。そのため学術的に大きな役割と意義がある。また,本研究で構築した測定技術は,河川や海水,土壌などの環境分野への応用が可能である。さらに将来的には,これらの技術を用いて,食品の偽装問題,スポーツドーピング,医薬品分野など他の分野への応用や分析技術の革新につながる可能性があると考えている。
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