研究課題/領域番号 |
17K12832
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
野口 愛 茨城大学, 農学部, 研究員 (30724207)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 好酸性微細藻類 / 高有機物負荷耐性 / 微細藻類バイオマス / 廃糖蜜蒸留廃液 / 排水処理 / 着色除去 / 模擬廃糖蜜蒸留廃液 / 微細藻類 / 好酸性 / 分離株の確立 / 模擬廃糖蜜蒸留廃水 / 廃水処理 / 廃糖蜜蒸留廃水 / メラノイジン |
研究成果の概要 |
畜産廃水処理施設・食品工場等の排水や酸性温泉水より採取した環境水より,計82試料において微細藻類の増殖を認めた.そのうち16試料は無希釈の消化脱離液中で増殖可能であった.既に分離培養されている微細藻類株を用い,模擬廃糖蜜蒸留廃水を用いた培養試験も行った.10倍希釈した模擬廃水において微細藻類によるTOC, CODの除去が可能となり,Parachlorella kessleriにおける除去率が最も高かった.着色除去率は最高で11.2%であった.この結果より,微細藻類が都市下水処理水だけでなく廃糖蜜蒸留廃水の処理に利用できる可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バイオエタノールの排水処理において排水基準を満たすためには嫌気的処理と何らかの二次処理を組み合わせる必要があるが,とくに後段の処理を導入することでエネルギー・コストが高まる.本研究で獲得した複数の新たな高有機物負荷・低pHに耐性のある微細藻類を利用することで,将来的には生物処理で最もエネルギー・コストのかかる曝気を省略または削減できる可能性を示している.今後獲得した微細藻類に対しより詳しい解析を進めていくことでバイオエタノール廃水のより効率的な排水処理プロセスの実現が期待される.
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