研究課題/領域番号 |
17K12835
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境材料・リサイクル
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
松本 和也 秋田大学, 理工学研究科, 講師 (70467025)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ロジウム / イオン対 / アニリン / 沈殿回収 / 白金族金属 / 芳香族第一級アミン / 選択回収 / ロジウム回収 / アニリニウムイオン |
研究成果の概要 |
芳香族第一級アミン化合物を沈殿剤として用いることによる,ロジウムの優先的かつ選択的な沈殿回収について検討を行った。4-アルキルアニリンを用いることで,パラジウム,白金,ロジウムを含む塩酸溶液からロジウムを選択的に沈殿させて回収することに成功した。得られたロジウム沈殿物の構造解析から,アニリニウムカチオンとロジウム塩化物アニオンが特異なイオン対構造を形成していることが明らかとなった。この特異なイオン対が塩酸溶液中で極めて安定であることが選択的なロジウム沈殿回収の鍵となっていることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロジウムは極めて希少かつ高価であるが,自動車排ガス浄化触媒に用いられるなど産業上極めて重要な金属である。これまで有効な回収方法がないことが大きな課題であったが,本研究により,選択的な回収方法を開発することに成功した。この成果はロジウムの価格低下や安定供給につながることが期待され,社会的意義は大きい。また,本研究により明らかとなった特異なイオン対形成は,他の白金族金属の回収にも応用できる可能性があり,学術的な価値も高い。
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