研究課題/領域番号 |
17K12847
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
持続可能システム
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研究機関 | 茨城大学 (2020-2021) 東京工業大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
吉川 沙耶花 茨城大学, 地球・地域環境共創機構, 学術振興研究員 (60785492)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 法定アマゾン / 大規模及び小規模農地開発 / 土地なし農民占有地 / 灌漑シナリオ / 水資源モデル / 灌漑地シナリオ / 大規模農地 / 小規模農地 / 農地拡大 / リモートセンシング / 土地利用分類 / 水需給 / 水資源 / ブラジル・アマゾン熱帯林 / 土地利用 / 土地なし農民 |
研究成果の概要 |
1980年代以降から現在までの法定アマゾン内にある大規模及び小規模農地を特定した。そのほとんどが森林からの変遷である。大規模農地については既存の衛星観測解析データをから抽出したが、小規模農地の中でもより小さな規模の農地開発である土地なし農民による土地利用開発についてはリモートセンシング及び現地調査を通して明らかにした。得られた土地利用変化及び現地調査の状況から天水及び灌漑シナリオを作成し、最新の全球水資源モデルを用いて水需給シミュレーションを行った。非持続的である可能性の高いアマゾンでの農牧地開発が世界市場とどのように繋がっているのかという点について、自治地区レベルで追加的に解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、ブラジル法定アマゾン内における大規模及び小規模農地の土地利用及び灌漑状況及びその水利用について水資源モデルを用いて明らかにした。ほとんどが森林開発に伴って拡大された農地であるため、森林減少に伴う降水量減少、気候変動による干ばつが報告されているアマゾンにおける農地での灌漑増加や継続は、農業の持続可能性が低いことを示唆している。また、森林から農地開発した地域で大豆、トウモロコシ、綿花の輸出が大幅に増加しており、その輸出相手国は日本を含め複数ある。アマゾンの食料生産に頼る世界市場についても、その持続可能性の観点で本研究成果から重要な示唆を与えると考えられる。
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