研究課題/領域番号 |
17K12863
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 (2019) 人間環境大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
武田 淳 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 講師 (00779754)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リスク社会 / 人新世 / 自然保護区 / コスタリカ / エコツーリズム / 麻薬取引 / エコ統治性 / ポリティカルエコロジー / 海洋保護区 / 安全保障 / 麻薬対策 |
研究成果の概要 |
中米地域は、生物多様性のホットスポットと呼ばれ、各国は自然保護区を整備してきた。しかし、その保護区が麻薬密輸のゲートウェイとなっている現状が指摘されている。そこで「なぜ、自然保護区は麻薬取引の現場として利用されてしまうのか」という問いのもと、コスタリカを事例に研究を行ってきた。 コスタリカにおける自然保護区の構造研究と、保護区管理の実態研究を行った結果、同国の海岸線は52%が保護区に指定されており、そのほとんどの区域で人の居住が禁止されていることがわかった。保護の副産物として警備の薄い人口の空白地帯が誕生したことが、犯罪者に保護区が利用される一因であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「自然環境を保全する」という地球規模に取り組むことが、安全保障上のリスクを生むことを事例研究から明らかにした点において社会的意義を持つ(だからこそ、私たちは自然環境の「守り方」を常に議論しなければならない)。また、近代社会を特徴づける科学技術と経済の発展が、その反作用として環境問題などのリスクを生むことはすでに自明のこととなっている。しかし、環境問題を解決するためのさらなる技術(本研究でいえば自然保護区制度)の発展が、新たなリスクを生むことを明らかにした点において学術意義を持つ。
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