研究課題/領域番号 |
17K12871
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 神奈川大学 (2020-2021) 南山大学 (2018-2019) 獨協大学 (2017) |
研究代表者 |
角山 朋子 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (70790343)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | オーストリア近代デザイン / ウィーン工房 / ウィーン・キネティシズム / 女性デザイナー / 装飾 / モダニズム / 芸術諸学 / デザイン史 |
研究成果の概要 |
1910年代から1920年代のウィーンのウィーン工房の女性デザイナーたちが、テキスタイル、服飾、小物の領域で精力的に活動し、製品デザインのみならずウィーン工房のブランド・イメージの形成に寄与したことを明らかにした。また、ウィーン工房、ウィーン・キネティシズム派の女性たちの作品に、ウィーン分離派による芸術刷新運動の理念と実践の継承を見出した。20世紀初頭のウィーンの女性デザイナーたちの活動から、ヨーロッパにおける近代デザイン、前衛芸術の多様な実態を浮き彫りにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの才能が花開いた世紀末ウィーンの文脈からオーストリア近代デザイン運動の歴史を紐解き、さらにその1910年代以降の展開を明らかにしたことで、本研究成果はウィーンのデザイン史研究、都市文化研究の進展に寄与する。また、女性デザイナーの仕事に注目することで、デザインの領域におけるジェンダー研究を進展させた。本研究が明らかにした、日用品の消費のみならず、そのデザイン、生産に主体的に関与した女性の姿には、生産者/消費者の区分を越えた「生活者」としての新たなデザイン思考とその実践の可能性が見出だせる。
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