研究課題/領域番号 |
17K12928
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
山本 詩織 (大谷 詩織 / 山本) 国立医薬品食品衛生研究所, 食品衛生管理部, 研究助手 (40795291)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Listeria monocytogenes / バイオフィルム / 温度 / 遺伝子発現 / Listera monocytogenes |
研究成果の概要 |
本研究では、食品加工・調理施設におけるListeria monocytogenesのバイオフィルム形成による食品汚染が問題視されていることを鑑み、当該形成能に関与する環境因子の探索と遺伝子発現プロファイルの構築を通じ、その形成基盤及び誘引機構に関して検討した。多様な由来源から得られた171株のバイオフィルムアッセイにより、菌株間多様性及び温度依存性挙動が示された。その内、低温環境下での当該形質の有意な減少には付着性因子の関与が示され、同時に細胞表面疎水性が低く、物質表面への付着性が弱いことが示唆された。また、当該形質では、14個の遺伝子が浮遊細胞よりも10倍以上高く発現していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品加工・調理施設におけるL. monocytogenesのバイオフィルム形成は食品への持続汚染を誘起する一因と目されており、その制御が必要とされている。本研究の遂行を通じて、低温環境下における当該形成能の特性に加え、当該形成に伴う遺伝子発現プロファイルを明らかにできた。本成果は、環境生態学観点からの当該形成機構の解明及び新規バイオフィルム制御技術の確立に繋がるアプローチの一つであり、食品衛生管理における重要な基礎的学術知見となると共に、バイオフィルム形成制御に向けた活用も期待される。
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