研究課題/領域番号 |
17K12931
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 福岡大学 (2020-2023) 福井大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
三好 雅也 福岡大学, 理学部, 教授 (50557353)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 地学教育 / ジオパーク / マグマ / 溶岩流 / 教材開発 / 火山 / 動画教材 / 粘性 / 溶岩樹型 / 科学教育 |
研究実績の概要 |
火山・火山岩が分布するジオパークの教育活動にマグマ生成実験教材(七輪2個を上下に重ね送風機を組み合わせた加熱実験装置)を導入することで,学習者が約1000℃のマグマの熱を実感し,火山活動と地域地質発達史の関係を学ぶことのできる新たな地学教育手法の開発に取り組んでいる. 本年度は,前年度までに開発した火山の教育プログラム(溶岩の流れ方の学習,生成マグマと様々な物質(金属・プラスチックなど)との接触反応実験)を取り入れた実験教室を,前年度に引き続き五島列島ジオパーク(小・中学生とその保護者対象)において実施した.また,同様の内容の実験教室を,福岡大学を訪問した中学生に対しても実施した.これらの実験教室では,学習者が観察するのみではなく体験することを重視し,生成したマグマとプラスチック(スプーン)やアルミニウム(空き缶)の接触実験を実際に参加者の数名に体験してもらった.体験者からは良い反応が得られ,体験を通じてマグマの高温を実感してもらえた様子であった.さらに,日本火山学会の公開講座(小学生親子対象,鹿児島県桜島)においてもマグマ生成実験を実施した.ここでは,桜島・錦江湾ジオパークのビジターセンター周辺に分布する大正噴火の溶岩の観察と組み合わせてマグマ生成実験を行った.大正噴火の溶岩が海へ流れ込み,桜島と大隅半島を陸続きにした過程を学んだ後にマグマ生成実験で溶岩流と水の接触を観察することができ,新しい形の教育プログラムを実践することができた.この実験においても参加者から良い反応が得られた.その他,画像・動画教材の開発のために,マグマ生成実験の様子を撮影・録画した.
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