研究課題/領域番号 |
17K12952
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
長濱 澄 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (50779270)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 映像教材 / マルチメディアラーニング / 高速提示効果 / 事象関連電位 / 瞳孔径変化 / 認知負荷 / 注意配分 / 生体情報 / 瞳孔面積 / オンライン教育 / 映像メディア |
研究成果の概要 |
本研究では,音などの刺激に対応して生じる脳電位である事象関連電位,特に,刺激から300ms以降に陽性の最大振幅を示して出現するP300の振幅を指標として,映像教材の高速提示における学習者の集中度合いを明らかにした.実験では,実験対象者に対して,映像教材を等倍速条件と2倍速条件で提示し,視聴時における脳波を測定した.その結果,2倍速条件におけるP300振幅は,等倍速条件に比べて有意に小さいことが明らかになった.このことから,映像教材の提示速度が高速化することで,学習者の集中度合いは高まる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,脳波データ(事象関連電位P300の振幅)を指標として,映像教材の高速視聴時における学習者の集中度合いを定量的に示すことを試みに成功した.このことによって,従来の方法に加え,生体情報をエビデンスとする映像教材に対する新たな評価方法が得られたといえる.今後は,本研究で得られた知見を基に,オンライン学習をはじめ,映像教材を活用した学習場面において,学習者の集中度合いに応じた適切な処遇を行える可能性がある.
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